移動平均線なんて全く役に立たない!とは思ってません。
それどころか、手法によっては使うこともあります。
ただ、市場に意識されているか?という話。
先日のFXトレード生配信で、TikTokから視聴されていたユーザーさんとで起こった議論なのです。
その方が確か、1分足の40移動平均線にタッチした、と言いました。
私は、そのような短期間の移動平均線を市場は意識しませんよ、と。
その方もFXは何年かトレードされているようで、それなりに知識があるようで。
いやいや意識されてるよ、と。
為替相場を動かしている要因は沢山ありますが、8割は投機筋によるものです。
すなわちヘッジファンド、短期相場ならなおさら。
FX会社も一部は実際に銀行間と取引しているので為替相場に影響しないわけでもないですが、大概の取引は呑んでます。
つまり、私達FXトレーダーの取引で相場が動く割合なんてちっぽけなもの。
では、ヘッジファンドがそのような1分足の移動平均線なんて見ているかと言えば、そんなことはあり得ない。
もっと複雑で、私達個人トレーダーには到底手も出ないような高度なロジックで取引しているでしょう。
少なくとも意識しているのは価格帯です。
注文がどの辺に沢山埋まってるとか。
あと、短期より中長期を意識して取引しています。
百歩譲って、日足の200移動平均線とかはメジャーなので意識されるかもですが。
そもそも、当然ですがヘッジファンドは為替だけを取引しているわけでもありません。
株や債券、様々なものを扱います。
それら取引から間接的に為替変動を生んでいるわけでもあり、なおさら短期の移動平均線なんて意識しません。
とまぁ、短期の移動平均線を否定するような文面になってしまいましたが、決してそんなこともなく。
トレンドラインと同様に、目安として使うにはシンプルでとても良いインジケーターです。
短期取引をしていると、小さな値動き1つ1つが短期チャートに表示したインジケーターに反応したかのように見えるケースがあります。
それらのほとんどは偶発的なものであり、錯覚なんです。
日足チャートとかだったら本当に反応したといえるケースもあるでしょうが。
インジケーターばかりを鵜呑みにするのではなく、きちんとファンダも考慮するようにしましょう。