先日、友人と友人宅の近所にある寿司屋に行きました。
かしこまった高級店ではなく、団地のど真ん中にあるようないわゆる町寿司。
70代後半くらいの大将が1人で握ってました。
昔の小学校にあるような、木でできたロッカーみたいなところに荷物は置いてくれと。
カウンターしかない店ですが、ハイソな地元の方々が常連の様子。
1組、外人客を連れているお客さんが居て、年季が入った寿司屋に英語が飛び交うという不思議な空間でした。
大将はとても元気で、ちゃんと私のことを名前で呼んでいたことに好感。
料理1つ1つ丁寧に説明してくれてとても美味しかったです。
大将いわく、今の時期は寒いし産卵前だから魚も貝も最高に美味しいと。
これ、今の時期だけだからね!と何度も連呼。
そこで疑問が浮かびます。
では夏場はどうなんだろうと。
まぁ商売だし、夏になったらそれはそれで、夏場の魚は夏場だけの良さがある、とか、この魚は夏しかない、とか言うんだろうなと。
しかし帰り際、大将自らこう言い放つ。
夏場は全然だめ、今はケースいっぱいにネタあるけど、夏場なんて3分の1くらいしか置かないよ。
続けて大将、夏場にケースいっぱい魚がある寿司屋は全部養殖、うち養殖置かないから。
非常に正直(笑)
これぞ職人だなと思いました。
60年近く寿司職人1本はやはり違います。
あの重みに憧れますね。