昨日、ウォーレン・バフェットは株主への手紙を公表しました。
恒例のやつですね。
バフェット曰く、米国内外の株高はカジノ的であり、魅力的な新規投資機会は乏しいと警鐘を鳴らしたそう。
日本の株高はバブル期と比べればPBRも健全な水準とは言えますが、明らかに円安のおかげです。
仕入れが高騰し、町工場や飲食のような小規模事業者には向かい風でしかない。
アメリカはいくらなんでも加速し過ぎです。
エヌビディアは時価総額が1兆ドルから2兆ドル達するまでたったの8ヶ月しかかかっていません。
これはアップルやマイクロソフト等の半分以下の期間。
バリュー株を狙いに行くバフェット的には割高に見えているのでしょうか。
私が興味があるのは、新NISAにあやかって信託を買い漁っている日本人が、リーマンショックのような下落時にどうするかです。
おそらく狼狽売りをするでしょう。
その点、アメリカ人は狼狽売りで失敗した経験を多く持つので、我慢できるでしょうが。
私はMT4で稼働するEA(自動売買システム)を数多くのユーザーに提供してきました。
なのでほんとよく分かるのですが、稼働し続けられる人は本当に少ない。
1年間連続で稼働できる人なんて1%程度。
なぜかって、一時的な損失、すなわちドローダウンが我慢出来ないからです。
これは、慎重である日本人の性格も起因しているでしょう。
成績が良い時に手を出し、悪くなった瞬間に手放す。
結果的に、1年使い続ければプラスだったのに~なんてくだりは数え切れないほどユーザーとやり取りしましたね。
あのオルカンとて、四六時中右肩上がりじゃないですから。
さて、下落が始まったら日本人は我慢できるのか?
真価が問われますね。