1989年12月29日の3万8915円87銭、今から35年も前の最高値を今日更新しました。
とりあえずおめでたいことです。
バブル期のPBRは5.6倍、PERは60倍と実態に見合わない投機的な株価上昇でしたが、現在はPBRが1.3倍のPERが17倍と、過度な評価、未来の期待感で値が付いたわけではない様子です。
ただ、日経平均最高値更新=経済成長していて景気が良い、ではありません。
そもそも日経平均の算出は東証プライムに上場している主要225社のおおよそ平均値です。
しかも、株価が高い銘柄ほどウエイト大きく影響するもの。
225社が絶好調だからといって、それ以外にある山ほどの企業も好調とは限りません。
経済成長を見る時に一番大事なのはGDP。
国内全体(国民ではない)のお給料の合計値です。(国民で計算していたのはGNP)
1990年頃からGDPの成長率を見ると、アメリカは4倍、先日GDPで抜かれたドイツは2.5倍、他主要国もだいたい2倍とか3倍。
日本はと言うと、たった1.3倍です。
日本のGDPは円建て計算だから、為替の影響でドイツに抜かれたという意見もありますが、そんなレベルの話ではない。
1990年頃、世界の時価総額ランキングで上位20社中14社が日本企業だったなんて今では信じられませんね。
今はかろうじて50位くらいにトヨタ自動車がいるのみ。
ちなみに当時世界ランキング1位だったのはNTTです。
21歳の時、転勤で新潟県糸魚川市に引っ越したのですが、借りた部屋が大家さんちの車庫の2階でした。
大家さんはNTTが1位だった頃にNTTを退職されており、それはそれは良い退職金だったと聞いたことがあります。
なんで日本がこんなに衰退してしまったのか?
経済評論家じゃないからよく分かりませんが、強い企業を産出できない日本の仕組みと、そもそも国民に根性が無くなってしまったような気がします。
日本の海域からとんでもない量の油田が発見されたりしませんかね(笑)