ヒューマンエラーとは人為的ミスのこと。
建設業界で働く方ならよく耳にするでしょう。
犬も歩けば棒に当たる、猿も木から落ちる、それに比べ人間なんてミスだらけです。
私は事務作業において、圧倒的にミスが少ない方だと思います。
これは、元電気工事士の経験からによるものかと。
タスクを忘れていた、ちょっとした伝達ミス、まぁよくあることです。
でも、大抵の業界ではそんなミスがあったとて、死ぬことはありません。
しかし、電気工事士では死ぬことがあります。
私は外線、つまり電柱の上で働く電気工事士でした。
電柱の一番上にある高圧線の電圧は約6600ボルトです。
感電したら死にます。
100ボルトでちょっとピリッととは訳が違う。
たった1回のミスでご臨終。
ミスは許されないんです。
場合によっては、自分のミスで同僚を殺してしまうことだってありえる。
だから、ミスを未然に防ぐ技術を徹底的に叩き込まれます。
まず、自分を信じたり、思い込まないこと。
常に自分の判断に疑念を持つ。
本当に大丈夫か、思い込みはないか?
何度も確認する。
そして複数人で確認すること。
でも、他人の確認も鵜呑みにしないこと。
その人の確認もミスしているかもしれない、だから自分はもっと真剣に確認しないといけない。
ミスというのは、同僚を信じ切ってる怠慢から起こるものです。
これ、投資の世界でも大事なこと。
特にトレーダーって、基本1人でやるものです。
だから、複数人で確認する概念がない。
自問自答で繰り返し確認するしかないのです。
投資では、たった1回のミスで死ぬことはありません。
でも、多額の資産を失う可能性が十分にある。
慣れは禁物、毎日緊張感を持って取り組むべきですね。